キューバ2002④

キューバ2002③より続き
午前中にファンのレッスンを終え、いつもの通り馬車で帰ったある日。
帰りがけに、Son de la Lomaのモデルとなったチボリ地区を散歩していた。
太陽が一番厳しく照りつける午後二時ごろ。街の中心を歩いていれば、暑さで息苦しくなっていただろうと思われるほどの、暑さ。それでも、チボリ地区は少し高台になっているので、爽やかな風が吹きぬけていて、気持ち良かった。

遠くから、「ヘイ!!アミーゴス!!プスープスー(キューバ特有の、人の注意を惹くときに発する音)」と繰り返し聞こえてくる。目をやると、陽気そうな30歳くらいの男性二人と、その家の奥には、そのお母さんらしき人と、友達数名が楽しそうに飲んでいるところのようだった。アミーゴ=友、と声をかけられてももちろん見知らぬ人。
こっちへ来て一緒に飲もうよって言っているみたいで。一人だったらさすがに笑顔で返してその場を去るところだが、二人だったこともあり、つい誘われるがままにお邪魔してしまった。

ラム酒(砂糖黍原料のお酒)をロックで、皆さん相当ご機嫌。こちらもついつい楽しくなる。
中心で一番盛り上がっているのは、ここSantiago出身の歌手Jorge(ホルヘ)。フィンランド人と結婚し今はフィンランド在住で、現在実家で休暇中。ちょうど2週間の滞在期間中だった。
周りに集まっている友人には、ダンサーもいたりして、音楽の話題がつきない。
こうやって人が集まりお酒を飲んでいるとき、大概は大音量で音楽がかけられている。
お気に入りのナンバーがかかると踊りだす。目の前で踊りだした人が、プロのダンサーだったり、ホルヘが真面目に熱唱し出したり・・それはそれは、贅沢な飲み会だった。
今会ったばかりとは思えない程楽しい時間で。その後は夕飯までご馳走になり、明るかったはずが、すっかり暗くなるまでお邪魔してしまった。
慣れない街で食事が一番困ると言うと、「明日も昼を作ってあげるから来なさい。」と言われその後も数回ご馳走になった。

外を歩いている外国人に声をかけ、おもてなしをするなんて。何て人懐っこいのだろうと、感動。
そうそう、この出会いにはもう一つオチが。
帰り道、暗いからと言って、ホルヘとその友人ダンサーが送ってくれることに。私の滞在先の家族は学校の先生だが、何とその先生はホルヘの小学校時代の担任だった!ホルヘもその偶然にびっくり。う~ん。世間は狭い!チャンチャン♪

つづく

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